ロゼッタ

監督・脚本:リュック&ジャン=ピエール・ダンデンヌ
出演:エミリードゥケンヌ、ファブリツィオ・ロンギオーヌ、アンヌ・イェルノー
'99 ベルギー・フランス合作 1h33
(1999年カンヌ国際映画祭パルムドール/主演女優賞受賞)
【ストーリー】
涙じゃなんにも片づかない。
理由もなく、工場での仕事を奪われたロゼッタ。キャンプ場のトレーラーハウスで酒浸りの母親と暮らす毎日。そこから抜け出すためには、まず働かなくてはいけないのに。
ささやかな願いをかなえるために、ロゼッタは必死に抵抗する。しかし懇願してみても、暴れてロッカーに閉じこもってみても、やはり仕事を取り戻すことはできない。怒りと絶望をはっきりと表情に刻みながらも、ロゼッタは涙を見せない。大きく息をつくと、怒ったような早足で歩き始めるのだ。ただ新しい仕事を見つけるために

【感想】
普通の生活にこだわるロゼッタ。ロゼッタの求める普通の生活とは、まともな仕事をして生計を立てるコト。
ロゼッタは歩く。ただひたすら歩く。誰も追いつけないようなスピードで何かを振り切るように歩く。
感情の起伏は表さず、あるがままの映像で生々しいくらい淡々と進んでいく。
不意な解雇に腹を立て、仕事をもらうため恋人や友達を裏切り、それでもロゼッタは涙も見せず長靴に履き替えキャンプ場のトレーラーハウスに帰る。…仕掛けた罠にマスがかかっているかを確かめ。
母親への不信感。しかし母を見捨てることができないのも事実。悶々とした想いの中、ロゼッタは眉ひとつ動かさずひたすら歩く。
しかしここでも不運はかさなり、思うようにコトが運ばない。ラストでロゼッタは初めて、いろんなモノが入り交じった感情をさらけ出す。それがとても切なく観ている人の共感を呼ぶ。
主演のエミリードゥケンヌの体当たりの演技!1999年カンヌ国際映画祭パルムドール/主演女優賞受賞もうなずける作品。

『涙じゃなんにも片づかない。』

オススメ度:☆☆☆☆
('00.07.01 109-4F シネモンドにて)

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